【参加団体】

入賞作品

比治山女子高等学校 箏曲部

岐阜大学 邦楽部

長野県飯田高等学校 邦楽班

その他の作品

兵庫県立芦屋国際中等教育学校 邦楽部

大阪府立東高等学校 箏曲部

松山東雲中学・高等学校 箏同好会

関西大学 文化会邦楽部

公立鳥取環境大学 箏曲部

【総評】

それぞれのカラーがあり、暗譜するほど弾き込んでくれる団体もあり、全て楽しく聴かせていただきました。 準備期間がこんなにも短い中、よく練習を頑張り、まとめていただいたなと思います。 今回、審査でも意見が分かれ、だいぶ協議しました。私としては技術を磨くのは勿論なのですが、 ・曲を自分たちなりに解釈しているか ・丁寧な練習ができているか ・奏者の気持ちが伝わってくるか この辺りを重点的に見せていただきました。 特に、「明るい未来が訪れること」を願い作った曲ですので、奏者が誰にどんな想いを届けたいか、、 その辺りを意識して弾いてもらえたらなと思っていました。 残念ながら、金賞団体は出ませんでしたが、銀賞の2団体は伝わってくるものがありました。 同じ曲なのに表現するものは全然違い、でもどちらもとても良かったです! 音に気持ちをのせるのは簡単なことではありません。言葉のない曲は特に難しいと思います。 それでも、「聴く人に届けたい想い」は大切にし、意識した練習、演奏をしてもらいたいなと思っています。 私自身もずっと心がけていきたいことの一つです。

今回、様々なご都合で、残念ながら応募出来なかった方もいらっしゃいましたが、 期間の短いスケジュールにも関わらず、様々な地域から、あくるひコンクールに応募してくださいました 8団体の皆様、審査視聴として参加してくださった沢山の皆様、本当にありがとうございます。 あくるひコンクールを通して、私が普段の活動では拝見することが出来ない、 皆様の楽しみながら取り組んでいる様子、音楽への想いを知ることが出来、大変嬉しいです。 今後、さらに研鑽を積まれていくと思いますが今より、個々人の存在感をもっと強くすると、 さらにより良いアンサンブルになると思います。 自己主張を強くする、ということではなく、他者意識を持ち、各々のスキルアップを図るということです。 技術の鍛錬は勿論ですがまず一番は、吸収力の大きい今の時期に、沢山の素晴らしいものに触れてください。 物、本、人、景色、音楽、箏に全く関係の無いものでも、何でも良いです。 “知る”ということが大きな強みになります。 無駄なことは一つもありません。それが自己の形成に大きく繋がっていきます。 そして、ゆくゆくは、次世代へと繋げられる最良のことだと思います。 私達が演奏できるのは、その裏に、職人さんや楽器屋さん、それに伴う沢山の支えてくださる方々が いらっしゃるからですが、このコンクールを機会に、演奏者さんと楽器屋さんがお互い支え合いながら、 もっともっと、皆で良い輪を作り、拡がっていけると嬉しいと思います。 沢山の想いに触れることができ、感謝しております。ありがとうございます。

まずはこの度応募してくださった各団体の皆様、時間のタイトなスケジュールのなか応募してくださりありがとうございました。 まず皆様の動画を拝見した率直な思いとして、この度出場してくださった団体、および視聴してくださった方が たくさんいらっしゃったこと、これほどまでにあくるひという曲が拡がっていることに嬉しさと感謝を感じております。 そして各校、色とりどりなあくるひがあってとても楽しく拝見拝聴させて頂きました。 どの学校もいろいろな思いが込められていて、音楽とはこういうものだな、と私が改めて再認識させてもらいました。 今回は“音”だけではなく“撮影風景”というものも必要だったためいろいろと工夫してくださったものばかりで、 各学校の普段の練習風景なども垣間見れてその情景も浮かんできそうな団体さんばかりでした。 今回は一応コンクールという形式なので順番はつけさせて頂きましたが、どの学校もそれぞれのカラーを持っていて 色鮮やかなあくるひばかりで甲乙つけ難いことこの上なしでした。 同じあくるひを弾いてもそれぞれのカラーが色鮮やかにわかりますが、きっともう少し時間を経て弾いたり、 メンバーが違う人と弾いたりするとまた違う色に輝き始めると思います。 我々3人も毎回この曲の演奏を重ねていく度変化しております。音楽とは日々変わっていくものであり正解とはないものです。 ただ今回この曲に関しましては作曲者が込めた思い、「明るい未来が訪れること」、これをどこまで表現しているか、 どこまで理解していて曲に反映させているか、という部分で私は審査させて頂きました。 また個人的には演奏しながら会話ができているかな、音のキャッチボールを楽しんでいるかなという部分にも着目して拝見しました。 音楽は生き物なのでまた半年後に弾いたら皆さんの演奏も全然違ったものになるでしょう。 その音楽の“生き物”としての変化を楽しみながらこれからも演奏を続けてほしいと願っております。